NHKスペシャル シリーズ原発危機 知られざる放射能汚染 〜海からの緊急報告〜

NHKスペシャル2012-01-15の内容梗概を覚書

■まとめ
(1)茨城、福島の魚は高濃度の汚染されている可能性が高い。
そろそろ千葉沖も危ない。

得に海底魚:メバルアイナメ ホウボウ
汚泥が海底に滞留し、沿岸流に沿って、南に広がりつつある。

(2)群馬県の湖沼の魚:ウグイ、イワナ、ワカサギも汚染。
山に降った雨水が湖に流れ込み、出て行かない。

(3)東京湾の汚染は2年後に湾内全域に広がり、10年以上滞留する。
首都圏に降った汚染雨水が荒川・江戸川河口付近を中心に、周辺に広がっていく。

近々、政府のベクレル値暫定500-->100になる予定
その結果、汚染魚認定が増えることが予想される。

以下、詳細 -------

■海
原発の近く20km圏
・海底に高濃度の放射性物質を含む泥土が沈殿している
・魚 メバルアイナメ ホウボウ:海底に生息する魚は多くの放射性物質を含む.見
た目に異変はない
・ゴカイ(魚の餌)が泥を食べる 泥300ベクレル-->ゴカイ130-->底魚316 食物連鎖
結果、魚に濃縮される
・泥の拡散には数年かかる

いわき沖:30km南
沿岸流は自転の影響で南向きに流れる傾向
海底300ベクレル測定

茨城県北部:80km
最大でも38ベクレル程度 岩場だからか?

茨城県南部ひたちなか:120km
底泥から380ベクレル=海流の流れでホットスポットができている

政府のベクレル値暫定500-->100になる予定
これに伴い、茨城県で水揚げした魚も出荷されなくなる可能性が高い

千葉県調子沖180km
最近、放射線濃度が高まっている=汚染場所が南に移動していきている

■湖沼
23箇所で淡水魚の汚染が報告されている

200km圏 群馬県赤城の湖の魚から640ベクレル (大気0.17ベクレル)
 ウグイ、イワナ、ワカサギ
プランクトン(餌)296ベクレル 
泥950ベクレル(深さ20cmまで汚染)
周囲の山に降ったセシウムが流れ込み、水の流れがないため、湖底のセシウムは動かな
い。
プランクトンの寿命は短いが、湖底のセシウムに代々侵されている。

チェルノブイリ後の継続的な魚の汚染調査が示すこと:
5年間は暫減、その後、横ばい(減らない)


■首都圏 東京湾
首都圏に降った放射性物質は、川を経て東京湾に流れ込んだ
底泥の放射性物質
押しなべて100ベクレル程度。
荒川江戸川河口付近 872ベクレル=ホットスポット
河口から8km 1623ベクレル

川からはいったセシウム泥は、河口の塩水により泥の凝集が起こり、河口の底に堆積す
る。
いったん堆積すると、動きにくい。

6ヶ月に首都圏陸地に降った放射性物質の50%が東京湾に。
東京湾内を5km/年移動 2年後に東京湾内全体に広がる
その後10年以上東京湾から拡散しないと予測される。