海水へ放出された放射性物質は随分濃い。しかも、出続けていると想定できる

東京電力が3月末からほぼ毎日発表されている海水の放射性物質調査をみて驚いた。
海の汚染は想像以上だ。

単位がBq/cm3になっており、核種毎なので、数値は小さく見えるが、
これをリットル(kg)当たりに換算すると、結構な量だとわかる。
海水も1kg = 1L = 1000cm3と考えると...

■放水口から15km付近の海水 4月6日〜18日:
ヨウ素131、セシウム134、セシウム137ともに、0.1〜0.01 Bq/cm3
 0.1Bq/cm3 = 100Bq/L
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 0.01Bq/cm3= 10Bq/L

比較のために飲料水の放射能汚染基準値
WHO基準 10Bq/L
3月18日厚労省通達 300 Bq/kg

3核種を合計すると、15kmも沖合いにはなれても、WHO基準以上。
酷いときは3月18日通達レベルとなる。飲んではいけません。が、魚は飲んでいる筈!

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■放水口付近
もちろん、放水口付近では、この100倍以上の量が検出されている。
注意すべきは、汚染水を放出した4月4日以前も、また14日たった4月18日にも
1Bq/cm3 = 1000Bq/L レベル×3核種で検出されること。
常時漏れていると推測するのがまっとうと思う。

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福島第一原子力発電所付近の海水からの放射性物質の検出について(第二十六報)」
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110418g.pdf

仏SIROCCOの海洋汚染シュミレーションの濃度が東電測定値とよく整合しているのに驚く。
東電は海外にも以前から公開していたのか?

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