福島原発 これまでのまとめ3 生殺しの覚悟 3月23日

父の見解は要約すると、「長期戦になるだろう。自分のやりたい(やるべき)ことと、放射性物質の被害を、価値観の天稟にかけて、各自の判断で行動するしかない。結果は何(十)年もたたないと分からない」
以下詳細。

■実態が分からぬまま人は慣れる

最悪の場合Aは起きた。最悪の場合Bが避けられるか未だ不明。
不明な理由:第三者的な科学者・技術者が議論するための、原子炉の基礎データがない
こと(①圧力容器②格納容器内の温度圧力推移、注入された海水の行方など)。首相のお喋りと異なり情報公開が進まぬこと:米国が偵察機で撮影し日本政府に提供した詳細写真を、日本政府が公開しない、等。
ただ、時間がたって刺激に慣れてきた。目前が見えないメクラの安心。

■だらだらと汚染は続くだろう
最悪Bが起きずとも、最悪Aゆえに、放射性物質の放出は続く。
2号炉の圧力抑制室にあいた穴や、山盛りの若い核燃料が露出した4号炉使用済核燃料プールから、等。
放出を止める手立ては発表されていないし、技術者に聞いても快答はない。
チェルノブイリのような石棺での覆いはもっと熱が冷めた数年後になろうという技術者談。
つまり、放出は何ヶ月も、このまま技術解決がない場合は何年も続くだろう。
南向き風が吹くと、太平洋沿いから千葉を越えて関東平野放射性物質が降ってくる可能性が慢性的にある。
風下の群馬の野菜が汚染されているとの報道=風上の東京・千葉も汚染されているということ。

原発から近く直接吹く(関東平野の)風の方が、地球一週した風より、放射性物質が濃いのも道理。

放射性物質の影響はある

・政府見解:「直ちに」健康に影響を与えるレベルではない
・実態:群馬・栃木県(近郊野菜産地)や、福島県海水から、放射性物質が検出

政府が云うのは、すぐには白血病にはならないということであって、それは当たり前。
洗い流せる体表面の被爆と、体内に取込むと残留する被曝は、全く次元が違うことは、
よく認識したほうがよい。
低濃度でも、特に空気・水・食べ物とともに体内に取り込む頻度が高まれば、体内で継続的に放射線が放出され、甲状腺or臓器ガンになる可能性は10年間で数%は高くなろう。

■さてどうするか
超短期的には、次の二つを天秤にかけて、決めることになる。目にも見えず、結果もすぐにわからない脅威のもとで、このような覚悟のうえで意思決定をしなければならないのが、0311以降の日本人なのだ。
(P)予備校の春期講習に出る。受験対策のために、命を削ることを覚悟。
(Q)寿命リスクを考えて、なるべく安全なところに長くいる。命のために、学歴を削るor浪人を覚悟。

とりあえずは疎開先から東京に戻っても、今後1-2年レンジでこんな選択肢もある。
(R)南半球への海外留学(ホームステーを含む)

■体内被曝を減らす努力
政府マスコミの「安全だ」は眉唾だ(生産地農家を背景に政治圧力がすごいだろうから)。
重要なのは、千葉も東京ももはや土壌汚染地域だということと、食物連鎖による濃縮。
新聞にも暮らしの上での対策がよく出ている。安全係数を多めにかけて熟読。

特に止めたほうがよい食べ物(産地を見て買う):

  • 乳製品(バター・牛乳・チーズ):東北・関東。千葉もNG!
  • 卵:茨城も千葉もNG!
  • 野菜:福島、茨城、栃木、群馬(各国が輸入禁止

 葉野菜は減らし、産地に関わらず温水でよく洗う。キャベツの外葉は捨てる。
 1月もすると、土壌汚染(表層数cmに放射性物質が残留)による植物内汚染がはじまろう。
 今まで忌み嫌っていた中国野菜がこれからの頼みの綱。

  • 魚(特に大型魚)・海産物(のり・わかめ):千葉〜三陸〜北海道の表側はNG
  • 飲み水:海外製か地震前に取水されたミネラルウォータにする

 後で水道水汚染が報道されることに備え

産地表示のないレストランでの外食は避けたほうがよい。

外出時は、すその長い外套と帽子を被る努力を。
外套と帽子は、家の玄関外で脱いでマスクをしたまま埃を払い、玄関のタンスにしまう。
マスクは毎日新しいものを。家の中だけ外す。
手顔をよく洗う。鼻うがいもよいか。
自転車でもマスク。雨に打たれて走るのはNG。